ニンジンがマズいなんて…
旅先にて、バスを乗り間違えたがために、
本来ならば来るはずのない場所にて、次の便まで2時間と…途方に暮れていた中で出会った友人。
時間空いたら家来いよー、と言ってくれた。
そして、遊びに行った次第。
料理を作ってくれたから、こちらも何か…と思って棚を見ると、焼きそばなら作れそう。
野菜もあるらしい。
と、思って冷蔵庫から出て来たのが…
丸々のキャベツ、インゲン豆。
(ここまでなら、なんとかなる筈だったのだ…)
そして、パックに入ったカット済みニンジン。
冷凍の後、解凍されたきのこ。
そして、炒める中で気付く、箸がない。
(ここ日本じゃないのだ…。)
下茹でしたけど、ニンジンの香りがキツイ。
えぐみのある味と、ふにゃふにゃの食感…。
甘みのない人参を人生で初めて食べた。
きのこは、(椎茸シメジ・エリンギ等…ではなく)解凍後の黒い水とでベチャベチャ…。
(ここ日本じゃないのだ…。)
その時点で、自分としては粉末調味料では隠せなくなり、誤魔化そうにも醤油ない。
(ここ日本じゃないのだ…。)
焼きそば一つ作れず、落ち込みつつ実食。
そんな気分の中、言ってもらったこれ良いじゃん⁉︎…は、気を遣わせてるように聞こえ尚更凹む。
普段あまり料理をしない自分が言えたことではないけれど、人参くらい生を買おうよ…と、思わず小声の日本語がこぼれた。
けどさ、人参はスーパーで数少ない英国産を買える野菜なのに、なぜパックなのか…。
パック野菜は確かに便利だ!!けど、(あくまで個人的に)ニンジンのパックは命を頂いてる感覚が薄いな…と。
イギリスで生き残るには、自分はひ弱。
所詮、ladやな…。
お金は掛かるけど、スーパーで新鮮な物を選び買うことは、間違ってなかったなーと。
そして、今まで食べてきた食べ物によって、今の自分の身体があると思うと、日本の新鮮な野菜・果物、そしてお米が本当に恋しい。