ゆるりらと、風に揺れる柳のように

流れるまま英国へ...。僕の心に漂う何かを綴る。

ラーメン屋でお茶しよう。

朝から昼まで曇り、夕方から雨、雨は小雨、夜は寒いし風も吹く。

そんな毎日ですが、外国人の自分にはそれがイギリス、楽しいものです。

 

イギリス来てから、初めてラーメン屋さんに行きました。

お昼過ぎ、人が集まる駅前の大きな大きなショッピングモール、一階の食べ物屋さんが集まる中、一件ラーメン屋がありました。

 

カウンターテーブルなんだけど、調理は仕切りの奥のスペース。カウンターは飲み物を出すためのようなもの。

 

オーダーを取ってくれた女性は、日本語を話しつつ…メニューも日英表記、とんこつラーメン、食べるラー油ラーメン、餃子、替玉、日本酒、ビール…

僕のとんこつラーメン、スープは薄めだけど美味しかった。本当にスープを飲んでる様な飲みやすさ。

 

ただ、それより何より、メニューにシャンパンや白ワイン、カクテルが載っていること。

箸を使って普通に食べてること。

昼過ぎだから?か…先客のお姉様方が、急須に湯のみでお茶をしていること。

そしてそして、日本のラーメン屋のセカセカしたような感じではなく、あくまで普通のご飯屋さんカテゴリのひとつみたく、食事としてゆっくり楽しんでいること。

 

おいおい!!麺伸びちゃうぜー、と言うより

食べつつさ、お茶しましょ♬♬

の様な、ゆる〜い感じ。

 

日本のやり方がいい時もあるだろう、美しさや細部までのこだわり、気遣いやホスピタリティの様なこと。

でも、食文化の違いはなかなか埋められない。

味付けだけじゃなくて、食べ方や食の楽しみ方までお客さんに強要しては、日本食の未来は狭まってしまうのではないか。

 

正直、イギリスのスーパーの日本食や、英国会社チェーンのレストラン、単なるヘルシー志向の日本食は、日本で食べる食事とは少し違う気がする…。

でも、日本へ触れるきっかけとか、小麦とか肉NGで明日の命に繋がっていることもある訳だし、まだまだ日本食の伸び代って広く大きいのではないかと。

 

お皿に垂らしたお醤油の香りで、途端に日本へ帰ったような気になりました。

まるでミラクルフルーツ、ミラクルドロップだなーと。