ゆるりらと、風に揺れる柳のように

流れるまま英国へ...。僕の心に漂う何かを綴る。

レディーファースト

衝撃的な体験の1つに挙げられるかもしれない。

よく聞く言葉、レディーファースト。

 

ホテル兼レストランで働いているからか、特に意識をしていたつもり、だったし。

お客様の振る舞いを間近に見ていて、知っていたつもり、だった。

 

 

お食事の後、いつも必ず、

爪楊枝とお手拭きをお渡しするのです。

 

爪楊枝は楊枝入れに入っているので、机の中心辺りに置き、そしてその後にお手拭きを各々に配る様な形でお渡しします。

 

男女ペアのお客様、お食事が終わりましたので、楊枝入れを机の中心に置き、さてお手拭きを配ろうかなーと思った所で…

女性が爪楊枝を手に取ったのです。

そこで、男性の方へ先にお手拭きを渡し、

その後、女性へお手拭きをお渡ししました。

 

頭の中で…『お客様の手がふさがってしまう、焦らせてしまう』と言うならば、勝手は判断をしたのです。

 

そしたら、親切にもその女性のお客様が、

『あなた、ご出身どちら?』 「日本です。」

『では、教えるけれど、イングランドでは、レディーファーストが普通なのよ。』

『だから、次は気をつけてね。』

『でも、これはあなたのために言っているのだからね。』

と、わざわざ教えて頂いたことに感謝しつつ。

 

 

個人的な親切心なんて一切役に立たない大きな力を感じて、新鮮な体験をしたためか、頭の中の衝撃が心地よかった。

そして、気配り・優しさ(のつもり)を根付いた文化が超えた瞬間でした。

 

 

そして、今回この記事を書きながら、

これが、イギリスではなくて日本だったら、

自分はどうしていただろうか?
教えて下さった女性のお客様は、日本はこういう国と思うのかな?

そもそも、教えて下さるのだろうか?

 

頭の中で考えがぐるぐる廻ったけど、それでもなんでもレストランや公共の場では女性が先!!だなと。

 

 

僕は自分勝手な判断をしている場面や至らない所がまだまだ沢山あるし、頭の中で考えて行動しなきゃ、素が出てしまう位に身についてもない。でも、これこそ生きた経験をしている。

 

例えば、店に入る時、

男性がドアを開けて待ち、女性が通った所で進むな、・階段を上るにも男性が先、レセプションなんかでも男性が先。

いやいや、先に女性が座りますね。

メニューのオーダーも注文は女性が先だし、ワインなんかのルールもそう。

けど、当然お支払いは男だなー。

 

でも、店出る時は女性が先の時もあるかな??

 

ただ、日本と扉の内外開きが違う気もするし、そもそも横に引く時は?

 

そもそも、恋人がいないとこういうのって、身に付かないのでは…と思いつつ、徹底的な観察あるのみ。

まだまだ、勉強足りません。