ゆるりらと、風に揺れる柳のように

流れるまま英国へ...。僕の心に漂う何かを綴る。

鉄の心臓持つ女達、強し逞し。

 

その日の夜は、誰もが皆いつもより早く帰れると思っていた。

しかし、最後のあの女性2人組だけどうしても帰らない。

 

ラストオーダーにはデザートもお茶もきっちりオーダーしたし、

バーへご案内をしようとしても

「今ちょうど食事終わったの、もうちょっと待ってて」と、あっさりスルー。

しかも、タクシーを自分で時間を指定して呼ぶ周到さに加えて、

ドライバーさんの到着を伝えても、その指定した時間まで動きません。

 

今日は、早く帰れるぜーと思ってたら、退店までなぜか2時間待って、

日付を過ぎて夜1時に店を出る。

 

とにかく、女性だけのお客様は、退店が遅い傾向にございます。

これは、翌日の開店準備も考慮して、ご案内しないければと、誰もが痛感しました。

 

 

こういう時、日本人だと店員さんに申し訳なく感じ、引き上げるように帰るというか。

良きにせよ悪しきにせよ、人の目を気にするもんで、空気を読むというか気遣いというか…。

とにかく、最終のご案内をされたら、普通は動くけどそうじゃない。

僕の中の普通が普通じゃない、みんな違うし、我が道進んでおられる感覚。

 

 

ある時、先輩が女性トイレを掃除しようと入ると、2人のお客様がそれぞれ個室を使っていた。

お客様方は、個室の扉を開けっ放しでお使いになられ、用を足しながらお話をしてたそうな。

トイレのドアを開けると、個室のドアが面しているから、2部屋共々直接目に入るのだ!!

 

先輩が出ようとすれば…「気にしなくていいのよ、お掃除でしょ?どうぞ始めて〜」とのこと。

 

フレンドリー?恥じらい?オープン?鈍感力?

もう分からないけどさ、強いよ貴方方ってさ。

 

 

あくまで個人的な印象だけれど、イギリスって女王がいるだけでなく、例えば今の首相も女性であったり、故・サッチャー氏だとか…女性が上に立つ時って、イギリスにとっての大転換が多い印象。

否、常日頃から女性が強いのはどこも同じな気もするけどね(笑)