ゆるりらと、風に揺れる柳のように

流れるまま英国へ...。僕の心に漂う何かを綴る。

自分で選べる、ということ

イギリス人に言わせれば…
この国は、alternative life だよ。(選択が出来る社会、の様なニュアンスが近いのかな?)

 

自分の人生を自分で選ぶ。
周りがとやかく言う場面や、おせっかいの様な親切もあるかもしれない。とにかく、そんなこんながありつつも、最後は自分が選ぶ。

 

  

イギリスを出て、現実社会に戻らなければならなくなった。この1年間と少しの間、何があっただろうか?全部を覚えてはいないが…。

 

まぁ、日本に一度も帰らずに過ごしたのだ、来る前より何かしら逞しくなっただろう。

 

インターネットで友人と繋がりニュースも手に入る時代だけど、日本と物理的な距離があることで、ノイズに惑わされず自分で考え、少し距離を置いて・俯瞰して物を見ることが出来ようになった(気がする)。

 

月並みですが、日本のことがもっと好きになり、もっと知りたくなり、もっと違いを感じたくなり、諸外国を含めてもっと旅をしようと決めた。

そして、もっと食べたい飲みたいな(笑)

お米とお茶とお味噌とお出汁は別格ですな。あと、日本の文房具と調理に使うラップは最高ですわ!!

 

そして、出会った友人や同僚、旅先の出会いには感謝してもしきれない。そんな、人との出会いと繋がりがあるからこそ、嫌だなと感じたことも今では良き思い出になる。

よく聞く、人は繋がって生きている。正直面倒くさい時もあるけど、繋がることは心を開くこと、そんな生き方もアリだなと気付かせてくれました。

 

そして、気軽に変わらずメッセージを送ってくれた日本の友人たちに感謝しつつ…送り出してくれた家族へ感謝の気持ちでいっぱいです。

正直に言うと…日本を離れる頃、家族に対する憎しみ・恨みのようなドス黒い気持ちで心が満ちていて、日本へ帰ろうと決心出来るかどうか本当に分かりませんでした。(だから、1年過ごせたのかもしれないけど…汗)

 

ですが、自分の存在は両親あって祖父母あって…多くの人たちの繋がりがあって今生きている。

話は大きくなるけど、必死で生き抜いてこられた先輩たち、多くの先駆者の皆さまのおかげで日本への良いイメージが形作られて、観光ビザなし滞在が可能な国々が多い日本のパスポートがあって、日本は好き・行きたい国・滞在が夢とまで言う人もいた。それらを直接肌で感じることが出来た1年でした。

本当にありがとうございます。

 

 

そして、確かに言葉は大事だ。けど、何より勇気と大胆さを含む行動力や、動くこと・聞くこと・頼むこと…など。自分で相手の答えを決め付けず、確かめること。

書きながらも、決めつけた場面が直近であった気がするけど…とにかく、その決断を自分で選ぶこと。

 

自分で選び自分で飛び出した。この決断は無駄でなかったと思うし、僕を強くしてくれました。

生まれ変わっても必ずどこかの国で絶対1年間過ごしたい!!

 

これからも、楽しみながら前に進もうと思います。

出発進行!!

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イギリスの最低賃金は?

いくらビザがあっても仕事がなければ…

仕事があったとしても働かなければ…

何時間働こうと、お金をこの手に握るまで話は別だ。

 

政府の最低賃金に関するページ

https://www.gov.uk/national-minimum-wage-rates

年々少しずつだが、増額しているようだ。

 

25歳以上は£7.50、21-24歳は£7.05…

詳しくはページ参照。

 

そして、今年の4月から賃上げがあった。

町によっては、水道代が上がる所もあったようだし、オーナーがレストランを営み人件費がかさみ、家計状況によっては家賃が上がった所もあったようだ。

幸い、僕の家のオーナーは知らなかったのか…

分からないけど、値段は変わらなかった。

 

 

もちろん、社内のポジションや経歴・資格など…

諸々の条件によって変わるのは日本と同じだし…

エージェントを介すと、職場側と手を組んでいて相手側へ都合よく条件設定されていたりする時もある…。

ともかく、不満や希望は口にし交渉する。

 

もっとお金を稼ぎたい、ホリデーを少しでも長く取りたい、帰国前にこんなことをしたい・経験したい…

など、自分のやりたいことを同僚へ相談するのではなく、頼れる上の立場の人へ伝えること、これは本当に大切なことでした。

 

日本みたいに察してくれる。そんなこと、まず無いので自分でなんとかする。これに尽きます。

 

最低賃金のページを教えてくれたのはマネージャーだったし、何かと相談をすればヒントを与えてくれたのもマネージャーだった。

ホリデー休暇を3月まで注ぎ込み、4月からはバリバリに働く、なんて時間を過ごしていた。

 

 

お金の使い方なので、なんとも言えないけれど…

僕は数日の休みでも、旅行に出たので…

そんな生活をしていると毎月カツカツだったと、本当に感じます。

けれど、安いスーパーで買い物をしたり、自炊など抑える方法は幾らでもあると思います。

 

 

・2つの異なる銀行口座を持つ。

(ロイズとHSBCは作りやすいです)

・職場の入金用、もう片方は貯金用と分ける。

・給料日明けに、毎月貯金用へ入金する。

 

銀行の店舗内にDEPOSITと書かれた機械から、自分の口座へ紙幣の入金は可能。

(硬貨不可、入金時キャッシュカード必須)

 

通帳は家に送られてくるけど、窓口やネットから登録を削除することが出来る。

(アプリで残高確認が出来るし、郵便が面倒でした)

 

日本のネットバンクみたく自動積み立て入金、なんてサービスは英国の銀行にもあると思うんだけど… nat westが良いのかな?(確証ありません)

 

こういうこともマネージャーに聞くべき!(汗)

 

 

ともかく、よく聞く100万円。

お金はあるならあるだけ、ゆとりある生活が送れる。

それは確かなことだと思います。

どこに住み暮らすか、例えば水道は?

例えば、世界で一番美しい村だとか、住みたい〇〇何十選だとか、色々な表現を持って観光客へのアピールはイギリスでもある様に感じる。

 

インターネットで調べれば日本語の記事はもちろん、住みたい町ランキング・生活の質良く暮らせる町ランキングも、探すと英語の記事が出てくる。

 

ちなみに、僕がダブロイド紙と気付かずにブックマークしてた記事は、スコットランドウェールズ北アイルランドはランク外!!で、ハンプシャー最高!と書いてある。

(何かが裏で動いていて、記者の人実は村民か?)

どの記事がダブロイド紙か分からなかった自分を今なら笑えるが、記事の鵜呑みはいけませんな。

 

 

さて、人口が一番多い都市は首都・ロンドンだ、仕事も遊びも何もかも多くあるだろう。

遊びや旅行として行く分には良いけれど、住んでいる・いた人に聞けば必ず…

・水を沸かすとミネラルの結晶が沈む。

・ブリタは必須で、お水は買うもの。

・髪の色が茶色くなった。

中には、水が臭い・敏感肌にはちょっと…など。

 

けど、人々はロンドンだけを拠点として生活してる訳ではないし、日本のほとんどの地域の様に蛇口から軟水が飲める町も当然あるのだ。

 

そんな時に硬水・軟水マップ

https://www.bristan.com/hard-water-map や、

イギリスの住所から水の硬度を探せるページ

https://www.kinetico.co.uk/hard-and-soft-water-explained/hard-and-soft-water-uk なんかがある。

 

 

イギリスワーホリは、日本で例えるなら契約社員形式で、ある程度の勤務期間が必要になるケースが多く、豪州・NZの様に町を転々とする働き方はあまり多くない。

(EU諸国出身の方々は別なのだろうけど…。)

 

けど例えば、ネット求人サイトや町の職安job center plus、などで次の職場が見つかる可能性もあるし。

その上で、移民の方が多いのか、安いスーパーはあるのか、平均家賃はどのくらいか、天気は良いのか、交通手段は、病院は…など、町の雰囲気との相性も然り。

 

 

ともかく、水が飲めることのありがたみと、そして日本の水道事情の良さ(ひねればすぐに安心して、安全な水が飲めること)を感じました。

でも、それは自然の脅威と恵みから頂いた、正に賜物。忘れていた感謝と畏敬の気持ちを思い出させてくれました。

You alright ? そうかいそうかい、朝の僕は眠そうに映るかい。

 

テレビでは、グレンフェルタワー関連のニュースが途切れることがありません。

僕の中のイギリスのお家のイメージは石造りでお隣さんと同じお顔の家、だったので高層マンションは確かに衝撃ではありましたが…。

 

この国に来て驚いたこととして、誰しもがフランクにHow are you ? How are you doing ?

(Are)You alright ? …

 

と、挨拶を交わしていることで、

Hello !! よりも多いくらいだ。

 

ただ、正直面倒くさいのが本音…

Yeah yeah, Good good, it's ok, Not so bad ......

 

 

挨拶であり、あくまで会話の入り口の決まり文句と分かっていながらも、今でもすごく気になってしまうのだ。

 

眠い時もあれば、調子があまり良くない時もある、けどご丁寧に自分の体調を話すよな関係性でもない時もある。

叶うなら、本音だけで話せたら良いけど、会話の頭から面倒臭くさせるのも嫌だし、どこでも違いはあるものだ。

 

 

日本だと、おはよう!→おはよう!は普通な印象だけど、こちらだとgood morning!! →good morning!!はあまり聞かないのだ。

 

ただ、日本でも大丈夫?と聞かれて…ダメ。

元気?と聞かれて…あんまし良くない。

と、なかなか言えずに…うん、大丈夫!!

(本当は全然だいじょばない!!)

 

 

そんな訳で、Hi ya !!, Hi there !! は好きかな。

日本で聞いたことがない言い草で、イギリスにいるのだなと勝手に実感している。

独身賛歌

 

一独り身の男子としては、先輩方の独り身人生が気になることもそうだし、こちらの国の独り身生活も気になるのだ。

 

スコットランドに住んでいた僕の友達・ジェームズは、イングランドに住む友達に引っ越したいと相談…(仕事はお休み中です。)

そして、教えてもらったのがスコットランドに近い北イングランドの町というか村だ。

 

ジェームズはインターネットで家を探して引っ越し…

ここまでは、日本でもありそうかな。

 

 

そしたら、引っ越し後の歓迎会のようなコーヒー会を町が教会で執り行う。

そこで、ジェームズは同じく酒を飲まない・近い年齢のサイモンと知り合い、一通りのことは自分でやりつつ…時には家を行き来し助け合う、そんな生活を送っている。

 

 

小さな村だから、平日の教会は人がいない時間の方が多い。けど昨日の土曜日、結婚式で使われていたり。

町主催のイベントで使われたり、歓迎会のような催しがあったりと、宗教と文字で表すよりも、町に溶け込んでいるようなそんな感覚でした。

 

町主催での歓迎会を含む、既存住人と知り合うということに正直イメージが湧かないのだけれど…

教会の使い方や歓迎会など、人と人とが町と繋がりやすくなっていて、純粋に良いなーと思った次第。

 

 

結婚式の男性の参列者が、紺色のセットアップに水色のダブルのベスト、赤いネクタイで髪はもちろんキメていたり…

スコットランドに近いからか、明るい緑のチェック柄のズボンを履いていたり…と、少し町の様子を覗けて凄く新鮮。

 

ジェームズは毎日手作り料理を堪能しつつ、日課の散歩に汗をかく。

方やサイモンは、築500年の暖炉に増築をした家に犬と暮らし、旅に出てカヌーに乗るなどアクティブな一方で、庭をいじるそんな毎日。

「隣の家の出窓は古く見えるけど、まぁ築100年かな…?」など、古いものを大切にしつつ、自分の時間を大切にしている姿にイギリスの良さを改めて感じました。

 

 

とりあえず、独り身でもなんとかなりそう。

けど、人伝てと車は必須。そして、お金。

人脈を広げることにも手を付けつつ、早く車が自動運転の時代になってほしい(笑)

 

ニンジンがマズいなんて…

 

旅先にて、バスを乗り間違えたがために、

本来ならば来るはずのない場所にて、次の便まで2時間と…途方に暮れていた中で出会った友人。

 

時間空いたら家来いよー、と言ってくれた。

そして、遊びに行った次第。

 

料理を作ってくれたから、こちらも何か…と思って棚を見ると、焼きそばなら作れそう。

野菜もあるらしい。

 

と、思って冷蔵庫から出て来たのが…

丸々のキャベツ、インゲン豆。

(ここまでなら、なんとかなる筈だったのだ…)

 

そして、パックに入ったカット済みニンジン。

冷凍の後、解凍されたきのこ。

 

そして、炒める中で気付く、箸がない。

(ここ日本じゃないのだ…。)

 

下茹でしたけど、ニンジンの香りがキツイ。

えぐみのある味と、ふにゃふにゃの食感…。

甘みのない人参を人生で初めて食べた。

きのこは、(椎茸シメジ・エリンギ等…ではなく)解凍後の黒い水とでベチャベチャ…。

(ここ日本じゃないのだ…。)

 

その時点で、自分としては粉末調味料では隠せなくなり、誤魔化そうにも醤油ない。

(ここ日本じゃないのだ…。)

 

 

焼きそば一つ作れず、落ち込みつつ実食。

そんな気分の中、言ってもらったこれ良いじゃん⁉︎…は、気を遣わせてるように聞こえ尚更凹む。

 

普段あまり料理をしない自分が言えたことではないけれど、人参くらい生を買おうよ…と、思わず小声の日本語がこぼれた。

 

けどさ、人参はスーパーで数少ない英国産を買える野菜なのに、なぜパックなのか…。

パック野菜は確かに便利だ!!けど、(あくまで個人的に)ニンジンのパックは命を頂いてる感覚が薄いな…と。

 

 

イギリスで生き残るには、自分はひ弱。

所詮、ladやな…。

 

お金は掛かるけど、スーパーで新鮮な物を選び買うことは、間違ってなかったなーと。

そして、今まで食べてきた食べ物によって、今の自分の身体があると思うと、日本の新鮮な野菜・果物、そしてお米が本当に恋しい。